先月も千葉にきたのに、性懲りもなくまたやってきてしまった。特別気に入っているわけではない。今回はどうしても見たいものがあった。
千葉市美術館の曾我蕭白展。
私は日本の文化を愛している。できる限り残していきたいとも思う。保守派と言えばそうである。にもかかわらず、日本の美術、とりわけ絵画には関心がなかった。絵画で好きな年代は20世紀前後から、マネから始まる変革の時代、シュルレアリスムくらいまで。挑戦的で野心的な部分が面白い。絵云々というより、カウンターカルチャー、既存のものに異を唱えるというのが好きなのだ。今の時代で何が好きか?これは困った質問。現在に対しての過去、それがカウンターかもしれない。すべてに対して回顧主義ではないが、未来よりも過去に人間の大切なモノ、未来へ繋ぐ究極の鍵があるように思う。日本の20世紀前後の画壇はどうだったのか。変革の時期であったのは確かではあるのだろうが、それは近代化以前の日本的なことから欧米的なことへのシフト、言ってしまえば模倣である。それは美術のことだけではなく、経済、文化、科学技術、すべてにおいてパラダイムシフトがおきていた。文明の黒船を受け入れ、急速に近代化はしつつも、独自性を持つにはまだまだ時がかかる。もしかしたら、今花開いているのかもしれない。世界的な芸術家というのがでてきている。私は日本の美術をなめている。現代アート、同じ時代の同じ土俵、欧米的な見方なら日本に勝ち目はない。
しかし!
島国日本には豊かに育まれた独自の文化がある。それは独特の美意識をも生み出した。さも知ったように書いてはいるがあまり知識はない。これではいけないので、日本の美術というのも知っていこうと思った次第である。そこで、まず白羽の矢をたてたのが曾我蕭白。
なぜそこ?
きっと詳しい人はそう言うだろう。たまたま現在開催中で見たいと思ったのが曾我蕭白だから仕方ない。
鑑賞。
圧倒的な力強さ、躍動感、うねり、画面から飛び出してきそうな絵や、動き出しそうな独特の様相の人物たち。当時すでに大衆から人気があり、今でも評価されている理由というのが画面から伝わってくる。比較になるかは分からないが、鳥山明のドラゴンボールのようなワクワクドキドキする要素があり、
漫☆画太郎のようなバカバカしさもある。要するに漫画的な面白さが感じとれる。
この千葉市美術館の展示は曾我蕭白の作品だけでなく、同時代の画家の作品も同列に掲示し、対比ができる。異端さや優れた部分、曾我蕭白をより深く理解できる構成になっていた。
わざわざ千葉に足を運んだ甲斐がある実りある展示だった。
そんな有意義な時間を過ごしつつ、写真はあまり撮れず。大好きな風俗街を軽くスナップ。
次の日に期待しよう。

